研修の組みたてかた~受講者の“行動変容”を考える~

 2020.10.16  大場美智子

新型コロナウィルス感染症の話題が、ネットやニュースで連日のように報道される中、“行動変容”という言葉を頻繁に目に(耳に)するようになりました。“行動変容”とは、元は、禁煙治療のための行動医学から派生した言葉で、今であれば「不要不急の外出をしない」「3つの密(密閉・密集・密接)を避ける」のように、具体的に人の行動を変えることを意味します。

この“行動変容”という言葉は、企業における人材育成においても重要なキーワードのひとつです。さて、皆さんのセンターでは、既存の研修を実施するとき、あるいは新たな研修を作成するときに、受講者の“行動変容”をどの程度、意識されているでしょうか?

「その研修は、実施することで、受講者にどのような“行動変容”をもたらすのか?」
これは私の先輩の言葉ですが、既存の研修を実施する場合でも、新たな研修を作成する場合も、必ずこの問いかけが必要です。その研修を受講することで、何ができるようにするのか、どんな行動がとれる人材にするのか?

もし、この問いに明確な答えが浮かばない場合には、その研修の“目的”を見直す必要があるかもしれません。もしかすると、その研修の目的は、「~を学ぶ」「~を理解する」のような曖昧な記述になっていないでしょうか?

そのような場合には、ミニマムスキルの詳細化が十分でない可能性が考えられます。「それを学ぶことで、受講者にどのような成果を求めるのか?」「それを理解して、受講者に何ができるようになってほしいのか?」のように、受講後に、受講者がどのような姿になってほしい(起こしたい行動変容)を再度考え直してみてください。
場合によっては「講義に〇〇の事例を増やしたほうがいい」や「もっとこのケーススタディのバリエーションを増やすべきだ」など、補修すべき研修内容や、教え方の形式(例:講義・ロールプレイ)が変わってくるかもしれません。また、検証(テスト)方法や、合否ラインなども変わってくるでしょう。
いかがでしょうか。5月に入り、新人研修も一段落して、コースの見直し等検討される際には、ぜひ、受講者の“行動変容”の観点を取り入れてみてください。

今回の内容はCOPC CX規格要求項目「3.3(研修と開発)」「3.4スキルと知識の検証」に含まれています。規格書のダウンロードはこちら

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